ヒートショックプロテインとは
人体は加温されると「熱ショックタンパク質(HSP)」が産生され、これがさまざまな病気やストレス傷害から体を守り、がんの予防をするということが分ってきました
熱ショックタンパク質(Heat Shock Protein、頭文字をとって「HSP」と呼ばれる)は、文字通り熱というストレスによってつくられるタンパク質です
感染・傷害・疲労などで傷ついた細胞を修復し、生体をストレスから防御してくれます
最近、HSPが、がんや病原菌を見つけだして殺傷するNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高めたり、抗原提示によりがん細胞を免疫細胞が攻撃しやすくする事がわかってきました
体を加温する「温熱療法」というと、主にがんの治療方法として知られていますが、がんだけではなく、正常細胞を加温してHSPを増加させ免疫力を高めると、様々なストレスに対して細胞は強くなり、正常細胞や弱々しい細胞を元気にすることができます
人間は日々精神的・物理的・化学的ストレスを受け、その結果、細胞の中にあるタンパク質が傷害をうけ、これが様々な病気やストレス傷害の原因となっています
ところが、このようなストレスを受けたとき、免疫や止血の仕組みと同じような体を守る仕組みがあることがわかったのです。それが、細胞はストレスで傷害をうけたタンパク質を、みずからHSP(ヒート・ショック・プロテイン)をつくって、傷害をうけた細胞を修復しているというシステムなのです
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